■アメリカ同時多発テロ以降に生まれた世代が成人に

世界を震撼させ、全てを変えてしまったといっても過言ではない9.11同時多発テロから11日で20年を迎えた。アメリカではざっくり10年で1世代が交替するといわれるが、これで2世代分の時がたったことになる。

2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルに突っ込む航空機 - 写真=AFP/時事通信フォト


しかし、これほどの大きな節目でありながら、エピセンター震源地)であるニューヨークでは毎年恒例の追悼式以外は大きな式典はない。9.11は風化してしまったのだろうか。

この20年の間に、アメリカでは9.11を体験していない世代が生まれ育っている。しかも体験していないだけでなく、9.11について満足に教えられていない子供も少なくない。アフガニスタンを取り巻く問題が再燃する中、これでは歴史の過ちを再び繰り返してしまうのではないかという懸念も生まれている。

アメリカ9.11に関する教育の実情はどうなっているのか、それがこれからの世界の動向にどう影響するのか。まずはアメリカZ世代の若者たちの話を紹介したい。

■「9.11ってなに?」しっかり教わったのは10人中2人

9.11から20年を前に、テレビでは多くの特集やドキュメンタリー番組が放送されている。その中のひとつに、年配の男性がある若者から「9.11ってなに?」と聞かれたというエピソードがあった。

20年で世代が二回りした結果がこれである。

9.11以降の最初の世代はミレニアル世代と呼ばれる20代後半~30代で、ミレニアム2000年代)に入って成人した世代を指し、時には9.11世代とも呼ばれる。テロをある程度記憶しているミレニアル世代に対し、問題はその後のZ世代だ。今の10代~20代前半の若者たちである。

筆者が主宰する「ニューヨークフューチャーラボ」のメンバーも含め、Z世代の若者たちに話を聞いた。その限りではあるが10人の中で、しっかりと9.11を教わったというのはわずか2人だった。

戦後初めてアメリカ本土が攻撃され、3000人近くが犠牲となり、その後のアフガニスタン侵攻、イラク戦争、さらにイスラム国などによる多くのテロとも切っても切れない関係にある9.11同時多発テロが、なぜこれほどアメリカで教えられないのだろうか。

まず、Z世代の若者たちにこれまでどんなふうに9.11を教わってきたのかを聞いてみた。

■「ドキュメンタリー映画でトラウマ」「当日に黙祷したけれど…」

当時まだ生まれていなかったミクア(18歳)は、授業をこう振り返る。

「学校の先生からそれぞれの過去の体験談を聞かされた。美術の先生はビルの最上階から事件のすべてを目撃して、人々がパニックになって何が起きているのか必死で知ろうとしている様子などを話してくれた。ある時は授業で見たドキュメンタリー映画で、人が窓から飛び降りて、止めてあった車にぶつかる音まで聞こえた。それだけでトラウマになってしまいそうで怖かった。実際にその場にいたらどれほど怖かっただろうと思った」

当時3歳のケンジュは「ミクアのように学校でいろいろ教わった記憶がない。9.11当日に黙祷したのは覚えているけれど」

当時5歳で中学からアメリカに来たヒカルは「その当日だけ、その事について習うが、そんなに詳細までは習わない」

当時2歳だったメアリーが覚えているのは、小学校9.11ミュージアム社会科見学に行ったこと。そして高校でイスラム教徒への差別の問題について教わったこと。「でもそんなに詳しいことは教わってない」

■学校によって教える内容が違うアメリカの教育現場

一通りは教わるが詳しいことは教わらない。生徒によって教わった内容が全然違う。これはどういうことなのか?

アメリカには、日本のように国が定めた学習指導要領はなく、歴史教育や教科書の選定は地方自治体や教師の采配に任されている。それが自由でクリエイティブな教育につながっているのだが、どの先生に教わるかによってまったく内容が違ってもくる。テレビ局のCBSによると、全米50州のうち、9.11教育が義務付けられているのはわずか14州だという。

エピセンターであるニューヨークの学校は当然義務付けられているが、それでも教える内容にはばらつきがある。理由は、現代史はどうしてもカリキュラムの最後になって時間切れしてしまうことがあるし、9月11日が年によってはまだ夏休みの学校も多いからだという。しかし、政府が歴史教育をどの程度行うかを決めていない以上、もちろん理由はそれだけではないはずだというのは想像がつくだろう。

その結果、アメリカ9.11は風化の危機にある。その一例がこれだ。

■アフガニスタン戦争と9.11がつながらない若者たち

アフガニスタンでの戦争は9.11の報復として始まったの? 知らなかった」

ニューヨークのある女子高校生の言葉に驚いた。彼女は学校でも家庭でも教えられなかった、アメリカアフガンの人々を守るために戦っていたと思っていたという。

当時アメリカがどうアフガニスタン戦争に進んだのかを知らなければ、現在起こっている緊迫した状況は理解できない。そのアフガニスタンはまさに現在進行中の危機にあるのに。

かしこれが理解できていないのは若者に限ったことではない。アフガニスタン戦争は“忘れられた戦争”とも言われ、この20年間アメリカ国内でも大きく報道されることがほとんどなかったからだ。

ブッシュ大統領9.11直後に国民の大きな支持を得て始めたものの、結果をなかなか出せず、イラク戦争にも手を染めることとなる。10年後にようやく首謀者のオサマ・ビンラディン容疑者を殺害したものの、戦争を終わらせようとしたオバマ大統領は、対抗勢力が優勢の議会で反対にあい止めることができず、さらに10年の月日がたってしまった。政府がこんな失態を国民に知られたくないと思うのは当然だろう。

※以下はソースで
https://news.nicovideo.jp/watch/nw9869596

(出典 news.nicovideo.jp)

日本だと戦争の恐怖はトラウマレベルで教え込むけど、開戦に至った経緯やそのあとの展開は全然教えないからな。利害が地続きで絡む近代史を正しく教えることは難しいけど、本当に大切。教えないことで偏向した思想に触れたときにそちらに染まってしまう危険性もあるし。


知らないの? 当時の事は解らなくても検証とかされてんじゃんか。太平洋戦争の事は知ってるぞ。


これは歴史の教科書に載るレベルの話だから、日本の学校でいかに近代史の勉強がされていないかってことなんだよね。その辺り見直されないもんかね


喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったものだ。こいつらもテロが起きれば、どうせまた戦争を支持するさ。


自国の被害状況だけを伝えてもな。そうなった、もしくはならざるを得なかった背景にも言及しないとな。テロ行為は確かによろしくない。双方の文化思想を比べて、歩み寄るのか絶縁するのか、もっと別の方法を模索するのか、考える機会は必要だ。


ゲストB>日本じゃなく当事国のアメリカの若年層の話やぞ。 日本じゃ近い年代で風化してきてる大きな国内事例だとオウム…はちと古いか? 未だに逮捕者が出るような勧誘してるがアレフの名で存続してるけど、まだ残ってるからな。


日本の事例だと悪夢の民主党政権だろw増すゴミが寄ってたかって美化しようとしてる


自分の世代が冷戦のことを詳しく知らないのと似たようなものか。ネットで調べるまでベルリンの壁がなんのことかすら知らなかったからなあ。


三学期の三月頃にちょろっとやってお仕舞いってのもあるんじゃね...


9.11かあ… まあ、色々不審な点はあるよな。テロの直前に貿易センタービルに多額の保険が掛けられてたとか事前にユダヤ人が全員逃げ出してたとかペンタゴンに突っ込んだのは飛行機ではなく巡航ミサイルだったとか…


つっこんでないとなりのビルがなぜか更地になってたという話はよくわからん話で


↑その古いビルも多額の保険がかけ込みで掛けられてたらしい。


知らないと自分で見つけた運命みたいなこと言い出して一気に染まることもあるからね、教えるの大事


911で飛び降りた人の画像は、今でもトラウマだ(ハンバーグが暫く食べれなかった)


そっか、もう20年になるのか…。今の若者が知らないのはしょうがないが、あの衝撃映像を見せたらそうそう忘れないと思うよ


>金鯖缶 ああ、アメリカの若者の話だったのか、ごめんよ。プレオンだから飛ばして読んじゃったよ。当事国なのによく風化できるね