私は割安株の判断にPER(株価収益率)を利用していて、目安としてPER15倍以下で増収増益傾向の銘柄を購入するのが理想です。
いっぽうで、二桁増収の銘柄でPER15倍以下の銘柄はそれほど多くありませんので、成長性が高いと思った場合は、PER15倍超えでも妥協して購入することがあります。
仮に1株利益が100円で、株価が2,000円(PER20倍)、増収増益の銘柄を購入したとします。
株式市場が安定している時は成長性が評価されて株価の値上がりが見込めますが、株式市場が暴落、調整局面になると、株価は2,000円(PER20倍)から1,500円(PER15倍)まで下落してしまうことがあります。
また、不況に突入して日経平均株価がいまよりも1万円下がってしまうような局面ですと、増収増益銘柄であっても株価1,000円(PER10倍)まで下落するかもしれません。
この銘柄が不況の影響を一切受けない前提であっても、PER15倍を超える株価の銘柄は、この程度の下落余地があるということは念頭に置いたほうが良いと思います。
PER倍率が高めな水準の銘柄を購入した場合は、増収増益であっても含み損が一定程度以上になれば損切りするか、株価が下がった際に買い増し(ナンピン買い)が出来るように買付余力を残しておきましょう。
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