告白する

 お笑いタレント藤井隆が、4月21日に放送された『あちこちオードリー春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京)に出演し、“別人格”のマシュー南について、あれは「私でした!」とぶっちゃけ、大きな話題になりました。




◆“マシューは別人格”を貫いていたワケを激白
 マシュー南とは、2001年から2006年まで放送されていた『Matthew’s Best Hit TV』(テレビ朝日系)の司会を努めていた、Matthew・G(弦也)・南。チェリストである日本人の父と、元伯爵家令嬢であるイギリス人の母との間にイギリスで生まれた、という設定で当時大ブレイクしました。


あちこちオードリー』では、藤井隆の年表に「2001年 28歳 マシュー南で大ブレイク!」と書かれており、藤井はとっさに「あの頃は、よく似てるとか言われました」と、あくまでマシュー南は別人格だということを説明。しかし、途中から「このくだりが一番恥ずかしいんです」「本当は解放されたい」などと一転、スタジオは爆笑に包まれました。


 藤井は当時、若いアイドルなどが番組内で「藤井さん」と呼んでしまった場合、それがどんなにいいシーンでもカットしていた歴史があったから、ここまで別人格にこだわってきたなどと語ったものの、突然吹っ切れたように「いいやもう!」「今日を境に、私でした!」と、マシュー南は自分だったとぶっちゃけたのです。


◆番組オンエア後に「マシューはマシューだから」




 また、プロデューサーである佐久間宣行氏が自身のツイッターで、「藤井隆さんのマシュー南宣言w #あちこちオードリー」と投稿すると、藤井隆の公式ツイッターが「ハーイ!ノブロック!はじめまして。マシュー南です」「彼がなんと言おうとマシューはマシューだから」などと写真付きでリプライ。


 SNSでのマシュー南の登場に、「マシュ懐かしい!」「大好きでした」「新マシューが見たい」などと大きな反響が寄せられました。


 藤井隆マシュー南のように、芸能界では別人格設定のキャラクターがたくさん存在します。


◆南キャン山里亮太 『スッキリ天の声は“親友”




 朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で「お~はようございま~す!」の挨拶でおなじみ、「天の声」の“親友設定”である、南海キャンディーズ山里亮太


 山里は自身のラジオ番組などでも、親友である「天の声」の見守りのために毎朝『スッキリ』の収録現場に行っている、と日頃から親友設定を貫いています。しかし、4月21日放送の『スッキリ』に、元アンジュルム和田彩花ゲスト出演した際、天の声の設定がブレぎみだったと話題になりました。


 山里亮太の妻、女優・蒼井優アンジュルムの熱烈なファンであり、「アンジュルム婚」という言葉が誕生するほど、山里亮太夫妻と関係が深い和田彩花


スッキリ』では和田が「グループ時代には山ちゃんには結構お世話になりました」と、天の声との親友設定を完全に無視して山里に話しかけました。山里は、「あ、僕の親友のね…」とすかさずフォローするものの、「蒼井さん元気ですか」「よろしくお伝えください」などと、和田は設定を無視しつづけて、山里はタジタジに…。スタジオは笑いに包まれました。


JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)では「深夜の天の声」といった、爽やかな朝の番組では決して言えない不平不満を叫ぶというかなりブラックコーナーも行っている山里。“親友”に迷惑がかからなければいいのですが…。


古坂大魔王 ピコ太郎プロデューサー設定




 世界的シンガーソングライターピコ太郎」のプロデューサーという設定の、タレント古坂大魔王。古坂はプロデューサーの立場から『ピコ太郎のつくりかた』という著書を出すなど、あくまで古坂とピコ太郎は別人だと、貫き通しています。


 しかし2020年3月に古坂が『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演した際、設定を揺らがすような発言をしSNSを騒がせました。


 番組では、ピコ太郎による楽曲『ペンパイナッポーアッポーペン』(PPAP)の動画再生回数が累計5億回を超えたことが取り上げられ、古坂は芸人生活約25年目にPPAPプロデュースしたところ、その収入が「25年稼いだ分を超えちゃいました」と告白。そこで松本人志が「もういいんですか?」と“設定”について突っ込むと「もう逆に俺です!」とポロリ


 SNSでは「え、別人じゃなかったの?」「認めちゃったw」などと大騒ぎになりました。それを受けて古坂は自身のTwitterで「言ったじゃん!逆にってさ!だから、ピコと俺はガチガチの別人ってことさ!読解力たのむぜえ!」と投稿。あくまで古坂大魔王ピコ太郎は別人格だと釈明しました。


◆友近 水谷千重子設定で徹子おかんむり!?




 芸人の友近がプロデュースする、演歌歌手・水谷千重子も別人格キャラクターの1人。「バカ言ってる」が口癖で、最初は架空の演歌歌手というネタで演じていたものの、やがて人気は独り歩き。水谷千重子としてバラエティ番組や音楽番組に出演し、CDデビューも果たしました。


 しかし、今でこそ水谷千重子というキャラクターは芸能界で不動の地位を確立していますが、2016年1月に友近が『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際、スタジオが凍りつくような1幕も…。


 番組の後半、友近が衣装をチェンジして水谷千重子として登場し、そのまま水谷としてトークを展開したところ、黒柳は「ん?」「もういいです」などと相手にせず、あげくの果てには「面白くないものをお目にかけて皆さまに申し訳ない」と視聴者に謝罪したのです。


 水谷を相手にしない黒柳の態度と、スタジオのピリついた空気に視聴者からは「怖い」「見ているだけで背筋が寒くなった」「2人は今後共演NGに?」などと大きな反響が寄せられましたが、友近は後日『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演し、「徹子さんは収録後『無礼なことを言って、ごめんなさいね』と言ってくださって」と、黒柳との関係性について、悪化したわけではないことを明かしています。


 その後も水谷千重子は友近とは別に1人活躍の場を広げ、今年の6月4日からは明治座で“2度目”の「水谷千重子50周年記念公演」を開催します。


「親友」「プロデューサー」など様々な肩書で「別人格」設定を貫いているタレントたち。うまくいけば、体1つにして、タレント2人分(以上!?)のヒットを飛ばせるという、“別人格”ドリームを掴める夢の設定です。しかし、そもそも別人格キャラクターは「本体」の知名度ありきのもので、実力や才能などスキルがあるからこそできるスゴ技。今後芸能界にどんな“別人格”が登場するのか、楽しみです!


<文/満知缶子>


【満知缶子】ミーハーなライター。主に芸能ネタ、ときどき恋愛エピソードも。



(画像:あちこちオードリーTwitterより)


(出典 news.nicovideo.jp)