no title
1:2019/03/16(土) 13:48:29.59 ID:QHNZw84dd.net
二週間後
まる子「…ぉかぁざ…」
まる子「……ぅぁ…」
まる子「…」

4:2019/03/16(土) 13:49:17.22 ID:QHNZw84dd.net
おばあちゃん「何日も食べてないと食べ物を受け付けなくなるらしいからねえ」
おばあちゃん「まる子が食べやすいようにお粥を作ろうかね」
おばあちゃん「もっと食べやすいように米は入れないでおこうね」

5:2019/03/16(土) 13:49:36.35 ID:QHNZw84dd.net
家族が狂った
「まる子あなたのご飯は今日から水だけだから」
最初は冗談だと思った
差し出されたのはたった一杯のコップ
「ちょっとお母さん何言ってるの?」
私は聞く
しかし誰も答えない
まるで私がそこに存在しないみたいにみんな振舞う
お母さんお父さんおじいちゃんおばあちゃんおねえちゃん
みんな無言でご飯を食べ続ける
その態度に何か私悪いことをしたのかと少し震えながら水を飲む
味気ない味だ
「ごちそうさま」
ご飯を食べたおじいちゃんが私が水しか飲んでいない姿を見ても無表情だ
ボーンボーン
時間がずれた時計が部屋に鳴り響く
私の家族もどこかずれてしまったのだろうか
そうそれは暑い暑い夏休みの初日のことだった

6:2019/03/16(土) 13:50:06.02 ID:QHNZw84dd.net
最初は冗談だと思った
普段はみんな私に普通に接してくれる
おじいちゃんもおばあちゃんも私を見たら笑顔で話をするし
お父さんもいつも通りダラダラしているけど私を見ていつもどおり軽口を叩く
お母さんもおねえちゃんも私に宿題をやっときなさいよと声をかける
しかし毎食与えられるものは水だけ
これには私も危機感を覚えざるを得なかった
そして怖いのは私に水を与えるとき全員が私を見ていることだ
私がコップで水を飲んでいる間みんな私を見ている
おとうさんもおかあさんおじいちゃんおばあちゃんおねえちゃん
合わせて10の瞳が私を見つめてくる
飲み終わったのを確認したらみんななごやかに談笑しながらご飯を食べはじめる
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

3:2019/03/16(土) 13:49:03.51 ID:hDMaWdD90.net
これすこ